トリコ石鍛冶に関する頭の整理もあと少し。前回(http://tricomtgtrico.diarynote.jp/201607222255491367/)の続きです。一旦これで最終回、今回はフリプしてもらうチームの皆さまへのサイドボーディングを。その他予定していたデッキは、試行回数が少なく書けるほどのものがありませんでした…経験を積んで、またの機会にでも。
・ダークマーヴェリック
五分~やや有利。
ある方のダマベはフルfoilで通常の1.5~2倍カードパワーが高く、黒枠デュアランから質の良いマナを出してくるため、デッキ構築の時点でアドを取られています。また、夜通しサリアたんprpr・新絵マザーたんprprすることによって、初手にハンデスとサリアが来る確率を上げている…というのは冗談として。
ダークマーヴェリックは、死儀礼によるマナ加速、ハンデスやサリアによる妨害、ルーンの母や森を護るものによる単体除去回避性能、レリカリーのワガママボディによる戦闘での強さや不毛・DD・ステージなどのシルバーバレット、ヴェリアナによるソフトロック、緑頂点による展開等、非常に多角的な攻め手とギミックを持つデッキです。その分プレイングや引きに左右される部分が大きいですが、一つ対処を間違えるとあれよあれよとアド差をつけられ戦線の維持が困難になります。
メインはまずは死儀礼・マザーを丁寧に除去しつつ、ヴェリアナ以外で対処できないネメシスの安定運用を目指します。サリアは確かに辛いですが、うかつに除去やカウンターを当ててしまうとより厄介なマザーやレリカリーへの対処が後手に回り余計なアクションが必要となるため、ハンドに除去が少ない場合はあえて無視することも。
サイド後は漁る軟泥や解呪ネコが辛いので、緑頂点にカウンターをあてていきます。また、連続して不毛を起動してくること・窒息を打ってくることを考えると、こちらもBTBを設置しにらみ合いに持ち込むのも手です。悩み所ですが、突然死はないため、長期戦・消耗戦となる展開とガドッグを睨んでディスアドのきついウィルは減らします。常にマナを余らせてこちらも構えながら戦う格好に。
1対1交換を繰り返していければいずれ息切れするのは相手なので、そこでジェイスやFoFを通し有利を固めるのがゴール。打ち消しで対処すべき対象を間違えなければ(ヴェリアナ、森を護るもの、森知恵あたりの1対1交換以上が必要になるカード)、まあ戦えます。妄信的迫害には注意。
in
1 Wear // Tear
1 Pithing Needle
2 Rest in Peace
1 Sword of Fire and Ice
1 Back to Basics
out
2 Ponder
4 Force of Will
・黒単POX
やや不利。
由緒正しき単色コントロールの頂点。ヒムやヴェリアナ、スモポによるディスアドの押しつけや、ネメシスのプロテクション(お前)をいとも簡単に突破する布告除去、基本土地を並べる不毛対策を無に帰すシンクホール、古の黒エンチャント三種の神器など、出されて嫌なカードが満載のデッキです。
この手のデッキは「使うと弱い、使われると強い」の代表格であり、盤面の有利構築やハンドの予測よりも、デッキ構成の把握が最も大事になります。典型的な負けパターンは、「消耗戦の末にハンドが枯渇、ひょっこりヴェリアナが着地し延々とハンデスされなかまらミシュランパンチか呪いの巻物ビームで削られる」といったものです。トップ勝負にもつれ込んでしまい、盤面を覆せずにそのまま…といった感じ。
メインはまずもってバターの着地を目指して動き、布告除去に対応してscm→ブレスト等でアドを取れれば勝ち。
サイド後は、可能であれば土地多めのハンドをキープし、消耗戦に備えます。稲妻やヴェンディ、scmなどの瞬速生物で隙なく展開してライフを削られれば満点。置物対策と、意外と多い特殊土地対策のためにBTBで行動に制限をかけていきます。また、針がかなり仕事をします。ミシュランに弱いジェイス・毒の濁流で落とされやすく布告除去に弱いネメシスは抜き、scmでのアド稼ぎ・カウンター構えながらのメンター横展開を目指します。
2ターン目に好き勝手やられなければ対応可能なデッキなので、少なくとも一枚、ピアスかスネア、フラスターを初手に呼び寄せたいところです。
in
1 Wear // Tear
2 Flusterstorm
1 Pithing Needle
2 Monastery Mentor
1 Back to Basics
out
1 Stoneforge Mystic
3 True-Name Nemesis
1 Lightning Bolt
2 Jace, the Mind Sculptor
・黒単ビッグマナ(ストンピィ)
やや有利。
暗黒の儀式や各種マナファクトを利用し、3ターン目にワムコやカーン・ニクシリス・黒タイタンなどが飛び出してくるデッキ。また、黒ならではのハンデスによる前方確認をしてくるため、多少カウンターを構えているくらいでは容易にデカブツが着地してしまい、そのままゲームが終わってしまうこともあります。
メインは釣りスペルになりがちなハンデスや、マナファクトはあえて無視し、フィニッシャーにカウンターを集中させます。ワムコや黒タイタンであれば、着地させてもソープロで対処できますし、pwであれば稲妻+scmで忠誠度を削れるので焦らないこと。
サイド後はカウンターの増量と置物割りでマナを伸ばさせず、初動を潰して少ないクリーチャーで削りきる戦略をとります。また、ひょっこり現れる魂の裏切りの夜はこちらのクリーチャー陣を瓦解させるので、4マナ到達が見えてきたらヴェンディで抜く、バターを着地させておく等の対策を忘れないように。針の指定をタップ状態の「厳かなモノリス」にしておけば、マナの多い日も安心。
in
1 Wear // Tear
2 Flusterstorm
1 Pithing Needle
1 Ethersworn Canonist
out
3 True-Name Nemesis
1 Umezawa’s Jitte
1 Fact or Fiction
・感染
やや有利。
速い段階で感染持ちクリーチャーを展開、各種パンプアップスペルでワンショットキルを狙うかと思えば、実質パワー2のクリーチャーをカウンターで守りながらクロパしてきたりと意外と器用に戦ってきます。
こちらは十手含めた除去・ネメシスのプロテクション分有利。とりあえず相手の被覆にひっかからないよう、こちらのメインでクリーチャーは除去します。scmでの再利用も同様。
サイド後はカウンター合戦を制し、除去を増やす構成に。メインから有利なので、重たいカードを減らして早い展開を目指します。
in
2 Flusterstorm
1 Pyroblast
1 Red Elemental Blast
1 Pithing Needle
1 Ethersworn Canonist
1 Back to Basics
out
1 Stoneforge Mystic
1 Ponder
1 Counterspell
1 Fact or Fiction
2 Jace, the Mind Sculptor
1 Batterskull
・赤青プリズン
五分。
メインから特殊土地への殺意剥き出しなデッキ。土地対策・マナ縛りを徹底した構築になっており、特殊土地を使用する全てのデッキ(すなわち、レガシーのメタに存在する大抵のデッキ)に対して鋭角からケンカを売る構成になっています。
詳しくはこちらの晴れる屋公式サイトから。ここからさらに新カードを得てアップグレードしており、ゴブリンの闇住まいによる強力スペル(祖先の幻視・爆裂+破綻)の使い回しや、焦熱の合流点による横並びの咎めと最後の一押し(ついでに装備品の破壊…)等の手段を獲得しています。
(http://www.hareruyamtg.com/article/sp/category/detail/2243?ismodesmartphone=on)
メインは土地破壊・マナ拘束系のスペルとも重め(おおよそ3マナ以上)のため、1ターンに取れる動きはドロソによるカウンターの調達やハンドの調整→本命スペルのキャストのみのため、しっかりカウンターを握るかクリーチャーを展開しておけば、重傷は負いません。が、こちらも特殊土地満載のデッキのため、一つ通すと著しく動きが阻害され、フィニッシャーのケラノス神までつながり死んでしまいます。気は抜けない。
サイド後は軽量のカウンターを増し、よりスピーディな展開を目指します。
このマッチでは何よりも「爆裂+破綻」を常に注意します。
in
1 Wear // Tear
2 Flusterstorm
1 Pyroblast
1 Red Elemental Blast
1 Sword of Fire and Ice
2 Monastery Mentor
out
3 Swords to Plowshares
1 Spell Snare
1 Umezawa’s Jitte
1 Fact or Fiction
2 Jace, the Mind Sculptor
以上、4回にわたり長々と書いてきましたが、このトリコ石鍛冶のもつ「大抵どのデッキとも戦える」という魅力が伝われば幸いです。
時を超えた探索の禁止により弱体化しましたが、サイドボーディングによる柔軟性はまだまだ戦えるレベルであり、引き続き使い込んでいきたいと思います。
さて、ネタが尽きてきたので、次回以降は戦績やオリジナルデッキをつらつら書きながらこの日記の使い方を勉強していきたいと思います。
目下の目標は今週日曜日のBMO(の8構)に参加することです。もし参加される方がいれば、ぜひご一緒でにれば。
・ダークマーヴェリック
五分~やや有利。
ある方のダマベはフルfoilで通常の1.5~2倍カードパワーが高く、黒枠デュアランから質の良いマナを出してくるため、デッキ構築の時点でアドを取られています。また、夜通しサリアたんprpr・新絵マザーたんprprすることによって、初手にハンデスとサリアが来る確率を上げている…というのは冗談として。
ダークマーヴェリックは、死儀礼によるマナ加速、ハンデスやサリアによる妨害、ルーンの母や森を護るものによる単体除去回避性能、レリカリーのワガママボディによる戦闘での強さや不毛・DD・ステージなどのシルバーバレット、ヴェリアナによるソフトロック、緑頂点による展開等、非常に多角的な攻め手とギミックを持つデッキです。その分プレイングや引きに左右される部分が大きいですが、一つ対処を間違えるとあれよあれよとアド差をつけられ戦線の維持が困難になります。
メインはまずは死儀礼・マザーを丁寧に除去しつつ、ヴェリアナ以外で対処できないネメシスの安定運用を目指します。サリアは確かに辛いですが、うかつに除去やカウンターを当ててしまうとより厄介なマザーやレリカリーへの対処が後手に回り余計なアクションが必要となるため、ハンドに除去が少ない場合はあえて無視することも。
サイド後は漁る軟泥や解呪ネコが辛いので、緑頂点にカウンターをあてていきます。また、連続して不毛を起動してくること・窒息を打ってくることを考えると、こちらもBTBを設置しにらみ合いに持ち込むのも手です。悩み所ですが、突然死はないため、長期戦・消耗戦となる展開とガドッグを睨んでディスアドのきついウィルは減らします。常にマナを余らせてこちらも構えながら戦う格好に。
1対1交換を繰り返していければいずれ息切れするのは相手なので、そこでジェイスやFoFを通し有利を固めるのがゴール。打ち消しで対処すべき対象を間違えなければ(ヴェリアナ、森を護るもの、森知恵あたりの1対1交換以上が必要になるカード)、まあ戦えます。妄信的迫害には注意。
in
1 Wear // Tear
1 Pithing Needle
2 Rest in Peace
1 Sword of Fire and Ice
1 Back to Basics
out
2 Ponder
4 Force of Will
・黒単POX
やや不利。
由緒正しき単色コントロールの頂点。ヒムやヴェリアナ、スモポによるディスアドの押しつけや、ネメシスのプロテクション(お前)をいとも簡単に突破する布告除去、基本土地を並べる不毛対策を無に帰すシンクホール、古の黒エンチャント三種の神器など、出されて嫌なカードが満載のデッキです。
この手のデッキは「使うと弱い、使われると強い」の代表格であり、盤面の有利構築やハンドの予測よりも、デッキ構成の把握が最も大事になります。典型的な負けパターンは、「消耗戦の末にハンドが枯渇、ひょっこりヴェリアナが着地し延々とハンデスされなかまらミシュランパンチか呪いの巻物ビームで削られる」といったものです。トップ勝負にもつれ込んでしまい、盤面を覆せずにそのまま…といった感じ。
メインはまずもってバターの着地を目指して動き、布告除去に対応してscm→ブレスト等でアドを取れれば勝ち。
サイド後は、可能であれば土地多めのハンドをキープし、消耗戦に備えます。稲妻やヴェンディ、scmなどの瞬速生物で隙なく展開してライフを削られれば満点。置物対策と、意外と多い特殊土地対策のためにBTBで行動に制限をかけていきます。また、針がかなり仕事をします。ミシュランに弱いジェイス・毒の濁流で落とされやすく布告除去に弱いネメシスは抜き、scmでのアド稼ぎ・カウンター構えながらのメンター横展開を目指します。
2ターン目に好き勝手やられなければ対応可能なデッキなので、少なくとも一枚、ピアスかスネア、フラスターを初手に呼び寄せたいところです。
in
1 Wear // Tear
2 Flusterstorm
1 Pithing Needle
2 Monastery Mentor
1 Back to Basics
out
1 Stoneforge Mystic
3 True-Name Nemesis
1 Lightning Bolt
2 Jace, the Mind Sculptor
・黒単ビッグマナ(ストンピィ)
やや有利。
暗黒の儀式や各種マナファクトを利用し、3ターン目にワムコやカーン・ニクシリス・黒タイタンなどが飛び出してくるデッキ。また、黒ならではのハンデスによる前方確認をしてくるため、多少カウンターを構えているくらいでは容易にデカブツが着地してしまい、そのままゲームが終わってしまうこともあります。
メインは釣りスペルになりがちなハンデスや、マナファクトはあえて無視し、フィニッシャーにカウンターを集中させます。ワムコや黒タイタンであれば、着地させてもソープロで対処できますし、pwであれば稲妻+scmで忠誠度を削れるので焦らないこと。
サイド後はカウンターの増量と置物割りでマナを伸ばさせず、初動を潰して少ないクリーチャーで削りきる戦略をとります。また、ひょっこり現れる魂の裏切りの夜はこちらのクリーチャー陣を瓦解させるので、4マナ到達が見えてきたらヴェンディで抜く、バターを着地させておく等の対策を忘れないように。針の指定をタップ状態の「厳かなモノリス」にしておけば、マナの多い日も安心。
in
1 Wear // Tear
2 Flusterstorm
1 Pithing Needle
1 Ethersworn Canonist
out
3 True-Name Nemesis
1 Umezawa’s Jitte
1 Fact or Fiction
・感染
やや有利。
速い段階で感染持ちクリーチャーを展開、各種パンプアップスペルでワンショットキルを狙うかと思えば、実質パワー2のクリーチャーをカウンターで守りながらクロパしてきたりと意外と器用に戦ってきます。
こちらは十手含めた除去・ネメシスのプロテクション分有利。とりあえず相手の被覆にひっかからないよう、こちらのメインでクリーチャーは除去します。scmでの再利用も同様。
サイド後はカウンター合戦を制し、除去を増やす構成に。メインから有利なので、重たいカードを減らして早い展開を目指します。
in
2 Flusterstorm
1 Pyroblast
1 Red Elemental Blast
1 Pithing Needle
1 Ethersworn Canonist
1 Back to Basics
out
1 Stoneforge Mystic
1 Ponder
1 Counterspell
1 Fact or Fiction
2 Jace, the Mind Sculptor
1 Batterskull
・赤青プリズン
五分。
メインから特殊土地への殺意剥き出しなデッキ。土地対策・マナ縛りを徹底した構築になっており、特殊土地を使用する全てのデッキ(すなわち、レガシーのメタに存在する大抵のデッキ)に対して鋭角からケンカを売る構成になっています。
詳しくはこちらの晴れる屋公式サイトから。ここからさらに新カードを得てアップグレードしており、ゴブリンの闇住まいによる強力スペル(祖先の幻視・爆裂+破綻)の使い回しや、焦熱の合流点による横並びの咎めと最後の一押し(ついでに装備品の破壊…)等の手段を獲得しています。
(http://www.hareruyamtg.com/article/sp/category/detail/2243?ismodesmartphone=on)
メインは土地破壊・マナ拘束系のスペルとも重め(おおよそ3マナ以上)のため、1ターンに取れる動きはドロソによるカウンターの調達やハンドの調整→本命スペルのキャストのみのため、しっかりカウンターを握るかクリーチャーを展開しておけば、重傷は負いません。が、こちらも特殊土地満載のデッキのため、一つ通すと著しく動きが阻害され、フィニッシャーのケラノス神までつながり死んでしまいます。気は抜けない。
サイド後は軽量のカウンターを増し、よりスピーディな展開を目指します。
このマッチでは何よりも「爆裂+破綻」を常に注意します。
in
1 Wear // Tear
2 Flusterstorm
1 Pyroblast
1 Red Elemental Blast
1 Sword of Fire and Ice
2 Monastery Mentor
out
3 Swords to Plowshares
1 Spell Snare
1 Umezawa’s Jitte
1 Fact or Fiction
2 Jace, the Mind Sculptor
以上、4回にわたり長々と書いてきましたが、このトリコ石鍛冶のもつ「大抵どのデッキとも戦える」という魅力が伝われば幸いです。
時を超えた探索の禁止により弱体化しましたが、サイドボーディングによる柔軟性はまだまだ戦えるレベルであり、引き続き使い込んでいきたいと思います。
さて、ネタが尽きてきたので、次回以降は戦績やオリジナルデッキをつらつら書きながらこの日記の使い方を勉強していきたいと思います。
目下の目標は今週日曜日のBMO(の8構)に参加することです。もし参加される方がいれば、ぜひご一緒でにれば。
コメント
檻と違って殴れるので。あと瞬速。
BTBは割る以外に抜け道ありますので念頭に入れるとシャクられないで済みます。スクリブのレインジャーで森を出しなおしたりアーバーアンタップ。あとは普通にレリカリでタップ状態の土地をサクるとか。
参考までにダマべ側のサイドi/o案を晒します。
out: 軟泥1、ガドック1、剣鍬3
in: 盲信的迫害2、窒息2、サリア1
ありがとうございます!
あ、確かに2枚とってるしまっちゃうおばさんのinを忘れてました。スクリブレインジャー考えると、あまりBTBはよくなさそうですね。ヴェンディ1、BTB1としまっちゃうおばさん2を入替え、のほうがよさそうです。
ソープロ抜くのは、こちらにデルバーいないのがわかってるからですよね…つらたん。。。
自分は基本地形やジェイスを見たかでデルバー/石鍛冶を判定してます。
デルバーなら剣鍬3の代わりに森知恵2とリリアナ抜きますね